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ポジティブに!

 やまびこ学園で働いていた頃、夏・冬・春や連休になると、短期山村留学という体験留学のような形でたくさんの子ども達がきていました。その時には職員だけでは到底手が足りない・・・。ということで、山村留学経験者や、野外活動に興味のある社会人や学生さんもリーダーとして、一緒に活動していました。

 そのリーダーの1人として来てくれたATMAN。

今は絵で生計を立てていますが、この4月12日から全国のシャッターに楽園や自然の絵を描いて、日本中を元気にしようという旅を始めるそうです。

 山村留学の活動中や、活動後に、いろんなお話をしていて、「本当に広い視野で物事を考えているんやな」と何度も思ったのですが、まさかこんなことをするなんて!なにかしら、すごい企画を考えているんやろうなーと前から察していましたが、まさか全国規模で行おうとしているとは思いませんでした。すごいバイタリティとアイデアですね。

朝日新聞の滋賀版に載っていたので、そのまま引用します。


【「アートマン」シャッター作画の旅へ/「金・つてなし」全国の商店街巡る】
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 全国各地の商店街のシャッターに楽園や自然を描き回り、日本中を元気にしようと、大津から若き絵描きが旅に出る。お金はない。つてもない。「むちゃだ」と言う人もいる。それでも「念ずれば通ず」と、腹をくくった。(高橋玲央)


 大津市在住の「ATMAN(アートマン)」こと宇野翼さん(28)。芸名は古代インドのサンスクリット語で「真我」と訳す。自分は何者なのか。その本質を追究したいという思いに「アート(芸術)」を掛けて芸名とした。
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 12日、絵の具やペンキなどの画材を大きな救急箱くらいの箱に詰められるだけ詰め込み、自宅に妻子3人を残して出発する。各地から「うちのシャッターにも描いてほしい」と言われ、もう描くシャッターがないというところまで描き続けるのが目標だ。

 彩り鮮やかな楽園などの抽象画を描き、画風は明るい。「自分の絵を見て、すばらしい世界があることを想像してほしい」と語る。

 旧石部町(現・湖南市)で生まれ育ち、物心ついたころから絵を描くのが好きだった。高校時代に芸大進学も考えたが、「大好きなことを仕事にして嫌いになるのが怖い」と断念。しかし未練断ちがたく、趣味のスノーボード仲間の板やヘルメットに絵を付け、バンクーバー五輪ハーフパイプに出場した岡田良菜選手の板にも描いた。

 でも、それだけでは食っていけない。一時は「パチプロ」にもなったが、スノボ仲間の誘いで手伝った小学生相手の山村留学が転機になった。「絵描き」と名乗ると、子どもたちは目を輝かせて自分の絵を見てくれた。それ以来、苦しくても絵描きに専念しようと心に決めた。

 「知り合いを相手に描くだけでなく、知らない人にも見てもらえるよう自分から打って出るべきだ」

 芸大進学をあきらめた18歳の秋から10年。曲折の末、自分の進むべき道を見つけた気がした。その第一歩として、全国のシャッター通り商店街を歩く。

 大型郊外店の進出や後継者難で、商店主は次々に店をたたみ、シャッターを下ろしている。無機質なシャッターではなく、元気の出る絵で埋め尽くされたシャッターを見れば、街も活気づくのではないか。そこにくすぶる自分のようなアーティストも鼓舞することができるのではないか……。そんな思いが、破天荒な行動に突き動かした。

 計画にあてがあるわけではない。訪れたその場で店主に創作の許可を得ながら、全国を巡る考えだ。「土下座してでも頼み込み、やりとげたい」と意気込む。

 まずは大津から北へ向かい、地元・滋賀の商店街を元気にする予定だ。
引用:http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001004030003


ATMANには、共通の趣味の絵に関することだけでなく、世の中の仕組み(?)についてもいろいろ教えてもらいました。(三ノ宮の駅前で話し込んだのが懐かしい思い出です)
とてもすてきなATMAN、私も心から応援しています。
ちなみに、新聞記事に書かれていた「スノボ仲間の誘い」がきゅうちゃんです(きゅうちゃんはスキーやったけど・・・)。
私の人生に「仕合せ」をくれたやまびこ学園に感謝です。←きゅうちゃんに突っ込まれて、ようやくそう思える時が来たようです。

ATMANのブログ  ぎゃらり~ATMAN
by deity_river | 2010-04-04 15:30 | ひと

地元の暮らしの様子や日々思ったことを更新中。なくしたくないものがたくさんあるから。

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