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生野を楽しむ

 9月26日は口銀谷周辺で「銀谷まつり」が行われました。
そんなお祭が生野で最近行われている事は知ってはいたのですが、そんなに興味を持たなくて、気付いた時にはいつもおわっていました・・・。偶然、「まっせまつり」で某銀行の壁に一枚ぺらっと張ってあるチラシを目にして、今年はいってみようかなぁ・・・と思いはじめました。
そして、先日、生野書院に行った時に、「三菱マテリアルの生野銀山近代化遺産」の特別公開のチラシが落ちていているのをみつけてしまい、これは行かんとあかん!という気持ちに変わっていきました(すりこみってすごいですねー!)

まずは、マテリアルへ行きました。見学者すくないんかなぁと思いきや、けっこうな人数。
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生野銀山の近代遺産を研究している先生の案内で、明治時代の建物を見学しました。旧混こう所は明治時代の建物で、フランス式だそうです。
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(レンガのサイズが大きい方と小さい方と混ぜて組んであるのがフランスだそうです。みんな同じサイズの方を見せるのがイギリスだそうです。)
ほんで、先生の話によると、最近の研究で一番南の部屋は増築されたことが分かったそうです。
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(増築されたのは一番左端の部屋)

ここを見学中お知り合いのOさんが「精錬の匂いがするね」とつぶやかれました。確かに変わった匂いがしました。私には初めての匂いでした。少し硫黄が混ざって、燃やしたようなにおいでした。


ポンプ場をみて、
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購買所をみました。
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ここはカラミ石で作った壁がありました。なんと、スウェーデンのファルーン銅山でも同じようにカラミ石で壁を作った建物があり、ここは世界遺産になっているそうです。先生の話では、どこの鉱山でも出来るものは一緒やし、生活も同じ。みんな似たような文化になっているとおっしゃいました。ということは、生野のこの建物も世界遺産にできる(かも??)ということですね。

マテリアルの対岸には、大仙ダムが見えました。このダムは山の上からよく見ていましたが、マテリアル内からみると、太盛山付近から出たズリはここに運ばれていたんやとよく分かりました。
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※ちなみに、マテリアル見学の写真は、本当は載せてはいけない(現役で動いている会社ですので)そうですが、一応マテリアルの方に、近景ならと許可を頂いております。分かりにくくするために写真は少し小さいサイズです。



見学が終わったとは、母と一緒に口銀谷界隈でやっていた「銀谷まつり」へ行きました。
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鍛冶屋町通りをあるいて、ちょっと路地にはいると、トロッコ道がありました。
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これは、大正9年に生野鉱山本部(午前中に見学してきた太盛の三菱マテリアル)~支庫(旧生野駅)間を鉱石や物資を輸送するために建設されたそうです。
トロッコ道といえば、奥銀谷と新町の対岸のところしか知らなかったのですが、ここの方が景観はよかったです。アーチに組まれた石が美しくて、おもわず、みとれてしまいました。(越知谷にもたくさん石垣があるので、石垣に見とれてしまう私です)

通りにもどって、しばらくあるくと、黒川地区のテントでは細川さんたちが大根の間引き菜を一生懸命PRされていました。
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この「間引き菜」は細川さんの思いの詰まった「大根プロジェクト」のものです。この大根プロジェクトは細川さんが初めて企画段階から取り組まれているそうです。(ちなみに写真の2名は細川さんの後輩だそうです。)


そして、石川醤油やさんへ。
銀谷のひな祭りのときもいつもすばらしい展示をされているのですが、今回は、地図を展示されていました。その地図についての話を奥さんからたくさんお伺いしました。残念ながら写真はありません。代わりに、おうちの前のかわいいお花をどうぞ!
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まつりでは何軒かおうちの玄関を開放されて、昔の道具などを展示されているので、それも見学させていただきました。
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(F邸には手でぐるぐるまわすミシンがありました。母はなつかしそうにみていました。)

それに、お札もありました。
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(今回は見学しませんでしたが、どうやら、同じ日の正午から宮瀧不動尊で、護摩焚があったそうです)

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(Y邸のカメラたち。PSWさんから紹介していただいたYさんのお話によると「このカメラたちのすごいところはプロの人たちが使う機種ではなくて、写真好きな人が使う普通のカメラの機種」であるというところだそうです。
右の端にあるぐるぐる黒電話をみた時には、私はおもわず「ウチの家、現役でつかっているのに・・・これもレトロになるん?」ってつぶやいてしまいました。)

姫宮神社の前では、かわいい一円電車にかわいい子ども達がのっていました。
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(かわいいあっちゃんとゆうとくんの名コンビ)


その後は、銀谷祭りにあわせてオープンしたという「口銀谷銀山町ミュージアムセンター」と「生野銀山職員社宅(甲社宅)」へゆきました。

まずは、「銀山町ミュージアム」へ。
こちらは、吉川家(現・井筒屋)さんの分家として建てられた建物だそうです。場所も井筒屋さんの向かい。建物内は特に改装したところは私にはわかりませんでした。が、お庭はとてもきれいでした。
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つぎは、「甲社宅」へ。
こちらは、親類がリニューアルに携わっていたので、前々から興味がありました。
いくつかおうちがありましたが、明治、大正、昭和の生活を見れるようになっていました。そして、一番驚いたのは、おうちが実は研修施設もかねていて、本当に住めるようになっていたことです!

私は全くですが知らないのですが、志村喬さんはこの社宅でお生まれになったようで、記念館もできていました。母は喜んでみていました。
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今回は、時間の関係でおまつりの2/3ぐらいしか、見れませんでしたが、かなり満喫させていただきました。メイン会場の通りに人がたくさん集まっているのをみると、昔はきっとこんな感じでにぎわっていたんやろうなぁと思いました。
by deity_river | 2010-09-27 23:22 | しゅみ

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