2014年 11月 04日
『地蔵尊 頭のくぼみに 冬帽子』
『地蔵尊 頭のくぼみに 冬帽子』 てるこ
おばあちゃん家の道向かいの六体地蔵さんはいつもきれいな花が供えられ、かわいらしい前掛けをしています。
そして、いつ見ても左からふたつめのお地蔵さんだけ帽子をかぶっています。
おばあちゃんになぜ帽子をかぶってあるのかを問うと、「わしが被せた」とのこと。
帽子を被っているお地蔵さんだけ頭(背中の舟形ところ)が欠けていて、帽子を被って一人前になるらしいです。
おばあちゃんは夏になると夏用の帽子(伯母さんや従姉妹が赤ちゃんの時に被っていたもの)を被せ、冬になるとニット帽を被せています。
おばあちゃんはいつも新しい花をお供えできるようにお堂の横にお花も植えています。
秋なので、畑で採れたおもちゃかぼちゃもお供えしています。
そんなお地蔵さんのことをおばあちゃんは俳句に読みました。
おばあちゃんのお地蔵さんのことをいつも気にかけている気持ちが伝わってきました。
ちなみに、お堂を作ったときに六体地蔵さんの中に、近くにあった違うお地蔵さんも一緒に祀られたので、六体以上おられます。
ここは作畑ではなくて、出石街道の途中です。でも、作畑のおばあちゃんも負けず劣らず神仏への信仰心があついです。
by deity_river
| 2014-11-04 22:47
| ふうけい